新時代に活躍する人材へ
新時代に活躍する人材を育てるためには、自己肯定感を否定しないことが重要です。自己肯定感が高い人は、自信を持ち、自分の能力を信じて困難に立ち向かう力を持っています。この自己肯定感を育むためには、支援員がどのように接するかが問題となります。
どのように接するかも問題ですが、個人の勉強も自己肯定感を高めるための重要な要素です。学ぶことにより自分の能力を確認し、自信を持つことで、困難な状況にも前向きに立ち向かう力が育ちます。この自己肯定感を高めるプロセスを支援するのが、支援員の役割の1つでもあります。
まずは勉強についておおまかに説明していきましょう。
1. 必要な2つの学力
勉強には大きく分けて「基盤の学び」と「思考の学び」の2種類があります。
基盤の学びの具体例:
- 読み書きのスキル:文字の読み書きや文法の基本的な理解。例:漢字の読み書き。
- 数学の基本:四則演算や基礎的な幾何学の知識。例:足し算、引き算、掛け算、割り算の基本。
- 科学の基礎知識:基本的な科学の概念や法則。例:元素の周期表。
- 社会科の基礎:歴史や地理の基本的な知識。例:日本の歴史、世界の地理。
思考の学び
思考の学びとは、基盤の学びを応用し、問題解決や創造的な思考を行う能力を養うことを指します。これは、複雑な課題に対して柔軟に対応するためのスキルです。
具体例:
- 批判的思考:情報を評価し、判断する能力。例:ニュース記事を読み、その信憑性を評価する。
- 創造的思考:新しいアイデアを生み出す能力。例:新しい製品やサービスのアイデアを考える。
- 分析力:データを収集し、それを分析して結論を導き出す能力。例:市場調査データを分析し、消費者の行動パターンを見つけ出す。
思考の学びは没頭力、好きなことに没頭する力に関係しています。
大部分の人は子どもの頃は得意なことや没頭していたことがあったのではないでしょうか?
参考に以下に具体例を挙げてみます。
具体例
例1: クリエイティブな活動に没頭する子供
行動の例:
- お絵かきや工作に長時間没頭する。
- 自分で物語を作ったり、キャラクターを考え出したりするのが好き。
向いている分野:
- 芸術(絵画、デザイン、イラストレーション)
- クリエイティブライティング(作家、シナリオライター)
例2: 自然や動物に没頭する子供
行動の例:
- 動物の観察や植物の世話に時間をかける。
- 自然の中で過ごすことが好きで、生き物に関する本をよく読む。
向いている分野:
- 生物学(動物学、植物学、環境科学)
- 獣医学(獣医、動物トレーナー)
例3: テクノロジーやゲームに没頭する子供
行動の例:
- コンピューターゲームやプログラミングに熱中する。
- ロボットや電子機器を分解して再組み立てするのが好き。
向いている分野:
- 情報技術(プログラマー、システムエンジニア)
- ゲーム開発(ゲームデザイナー、ゲームプログラマー)
まとめ
「基盤の学び」と「思考の学び」の両方がバランスよく身についていると、自分の能力に対する自信が深まり、自己肯定力が向上します。基礎的な知識やスキルがしっかりと身についていることで日常生活や仕事での安心感が得られ、深い思考力が加わることで問題解決能力や創造性が高まり、自分自身を肯定する力が強化されます。
次回、学ぶ力が不足していることも背景にあり、口頭言語能力が不足しているというお話もアップします!