ドミノプラスさん 実習体験記

はじめに

今回は、就労継続支援B型事業所の「ドミノプラス」さんに、3日間実習に行かせていただきました。

実習に至った経緯や、その際に率直に感じたことを記しました。最後まで読んでいただけると嬉しいです。

実習が決まるまでの経緯

まず、この実習を知ったきっかけは、ドミノプラスさんの代表とライフワークの
職員さんが知り合いだったことです。

その職員さんから「ドミノプラスさんで実習生を受け入れているらしいけど、どうしましょう?」という提案をいただきました。

支援員を目指すにあたって、他の事業所の支援員の動きを学べる良い機会だと感じ、すぐに「ぜひ行かせてください!」と返事をし、実習が決まりました。

事前打ち合わせ

実習の前に、まずはドミノプラスさんでどのような仕事・作業が行われているのか、また、どのような利用者さんがいるのかを把握しておきたかったため、ドミノプラスさんの代表、職員さん、そして私の3人で打ち合わせを行いました。

説明を受ける中で初めて聞く特性があり、正直、想像しにくい部分もありました。

しかし、この打ち合わせを通して、私が最も大事だと感じたのは、
『はい・いいえで答えられるような質問の仕方を心がけること』でした。

「進捗はどうですか?」「どこが分からないですか?」など、ざっくりした質問では答えづらい方が多いため、
「難しかったですか?」「今の部分、分かりましたか?」などの具体的な質問の方が、コミュニケーションをスムーズに進められるという点が、私にとっては新鮮であり、参考になりました。

実習本番

実習日当日、好奇心と不安を抱えながら、実習先であるドミノプラスさんに向かいました。

スケジュールとしては、初日と2日目は事業所で見守りや動画サポートを行い、最終日はフリースクールの見学と動画サポートという流れでした。

▸1日目・2日目

初日と2日目は、事業所の雰囲気を学びつつ、職員さんの動きを観察しました。
最初の印象は、とにかく職員間で連携を取りながら動き回っており、常に一手先、二手先のことを考えているという点に驚きました。

ライフワークでは確認事項がある場合、スタッフが動くことが基本ですが、ドミノプラスさんでは利用者さんの動きを見ながら、同時並行で作業を進めている印象を受けました。
この点は、かなり効率的に動いているように見えました。

利用者さん同士も仲が良さそうで時折、雑談が聞こえてきましたが、中には話しかけないでほしい方特定の言葉に敏感な方もいるため、コミュニケーションにおいては気をつけるべき点が多く、非常に学びの多い時間となりました。

▸3日目(フリースクール)

3日目はフリースクールの見学に行きました。私の役割は動画編集のサポートでしたので、生徒さんと直接関わることは
ありませんでしたが、比較的自由な雰囲気の中で生徒さんのやりたいことを優先するという方針が感じられました。

サポートを担当している利用者さんは、生徒さんとコミュニケーションを取り、一緒にゲームをしたりなど、
生徒さんが過ごしやすいように配慮されている様子がうかがえました。

この様子を遠くから見ていて、とても楽しそうな空間だなと思いましたし、私自身が昔通っていた児童福祉施設の雰囲気を思い出し、懐かしい気分になりました。

メインの動画編集では、利用者さんとマンツーマンで進めましたが、指導方法がライフワークでの方法とは異なり、
最初は戸惑いました。

しかし、次第に慣れていき、ペースが上がると共に作業も進み、最終的には想定よりも早く進んだことに、
個人的には非常に嬉しく感じました。

▸3日目(振り返り)

午後は、3日間の実習を振り返る時間となりました。
最も印象に残った課題は『積極性』でした。

一か所に留まることが多かったため、手が空いている時に「何かやることはありませんか?」と職員さんにすぐに声を掛けることができるようにするとより良いとのアドバイスを受けました。

その後、職員さんから個人的に印象に残った質問がありました。それは、
「ライフワークのどのシステムをドミノプラスに導入すればより良くなると思いますか?」
というものでした。

正直、答えるのに非常に困りました。というのも、ライフワークは主にPC作業を中心に行っているのに対し、
ドミノプラスさんは主に軽作業が中心であり、業種が異なるため、導入するのは難しいのではないかと感じました。

最終的には明確な答えはでませんでしたが、その着眼点に驚きました。振り返りでは、気になった点や、
ドミノプラスにしかない特徴を質問し、貴重な意見を聞くことができたため、とても内容の濃い時間を過ごすことができました。

まとめ

この3日間の実習を通して感じたのは、業種が異なるからこそ得るものが多かったということです。
ドミノプラスさんで得たことをライフワークに活かすことは少ないかもしれませんが、ライフワークでは経験できなかったこと、
感じられなかったことを実習で学び、視野が広がったと感じました。

特に、利用者との距離感やコミュニケーションの取り方などは、今まで指摘されなかったので、非常に参考になりました。
また、アットホームな雰囲気や職員がテキパキと行動している姿など、個人的に素晴らしいと感じた部分も多くありました。

この貴重な体験をさせていただいたドミノプラスさんに改めて感謝いたします。

今後、このような機会があれば、関わっていきたいと思いますし、皆さんもこの体験を通じて、『就労継続支援事業所』に興味を持っていただけると嬉しいです。