自分の「こだわり」と向き合いながら、次の一歩へ。
2年間の歩みとこれからの挑戦
「以前は遅刻が多く、自分のこだわりで周囲とすれ違うこともあった。」
そう振り返るのは、現在就職活動に取り組んでいる利用者のTさんです。
元々は派遣のプログラマーとして働き、高い技術力を持つTさん。
ライフワークでの2年間を通して、生活リズムを整え、自分の特性と向き合いながら、少しずつ次のステップへの準備を進めてきました。
今回は、これまでの歩みや心境の変化、そしてこれからの夢についてお話を伺いました。

ライフワークに通い始めて、どれくらいの期間になりますか?

通い始めてちょうど2年になります。

通い始めたばかりの頃、事業所の雰囲気はどう感じていましたか?

率直に言うと、「みんな意識が高くて、キラキラしているな」という印象を勝手に抱いていました。
でも2年経った今の自分を振り返ると、内面はそこまで変わっていない気もします(笑)。
社会に対して「やってやるぞ」と思うような、尖った部分は今も残っています。
ただ、表面的には少し落ち着いたかもしれません。以前は熱意が入りすぎると、自分の意見を押し通そうとしてしまうことがありました。
だからこそ今は、あえて熱くなりすぎず、フラットな状態で仕事に向き合う方法を模索しています。
就職活動を始めようと思えた理由

「そろそろ就職に向けて動き出そう」と思ったきっかけは何ですか?

一番大きかったのは、生活リズムが安定し、遅刻せず通所できるようになったことです。
以前はマイペースすぎて、自分で自分に腹が立つほど遅刻が多かったのですが、毎日通うことを続けるうちに、少しずつ生活リズムが整っていきました。
もう一つ大きなきっかけがあります。
私は10年以上、子どもたちにプログラミングを教えるボランティア活動を続けています。
今年の4月頃、その活動の卒業生から
「Tさんなら、新しい仕事もきっと見つかりますよ」
と声をかけてもらったんです。
かつての教え子からそんな言葉をもらえたことが本当に嬉しくて、「よし、やってみよう」と就職活動へ踏み出す後押しになりました。
就職に向けて準備していること

就職活動を始めるにあたって、不安やハードルに感じていることはありますか?

秋冬は体調を崩しやすく、雪が降ると路面電車も混み合います。満員の環境はあまり得意ではないので、少し早めに行動したり、転倒対策として荷物を工夫したりしながら、今のうちから「冬対策」をシミュレーションしています。

その不安に向けて、今ライフワークで取り組んでいることはありますか?

「他人に期待しすぎないこと」を意識しながら、与えられた仕事を一つひとつ確実にこなす練習をしています。
実は私は自己肯定感が低く、その反動もあって「何でも完璧に作り込みたい」とこだわりすぎてしまうところがあります。
以前、事業所でアプリ開発に携わった際、私が考える理想的なセキュリティレベルと、スタッフが求める「まずは動くものを作る」という基準との間で、すれ違いが起きたことがありました。
当時は悔しい気持ちもありましたが、その経験から事前のすり合わせや報連相の大切さ、そして求められている基準に合わせて仕事を進めることの重要性を学びました。
現在はプログラマーの枠にとどまらず、大好きなインフラ分野の知識も活かせる電気工事士の資格取得に挑戦し可能性を広げています。

事業所に「こういうサポートがあったら嬉しい」という要望はありますか?

面接などの場面で、第三者の立場から
「Tさんにはこうしたこだわりもあるけれど、それ以上にこうした強みや職人気質な良さがあります」
という橋渡しをしていただけると、とても心強いと思います。
いざという時に頼られる存在を目指して

これから叶えたい夢や、理想の社会人像を教えてください。

趣味でも仕事でも、パソコンを使った創作活動は続けていきたいです。
理想の姿としては、いわゆる「ハードボイルド」な格好良さに憧れます(笑)。
窮地に立った時こそ力を発揮し、困っている人を助けられるような存在です。
普段は目立たなくても、「いざという時に頼られる社会人」になりたいですね。
実際、事業所でも鉢の植え替えやロッカーの組み立て、修繕作業などがあると声をかけてもらうことがあります。
少しずつ理想に近づけているのかもしれません。

最後に、ライフワークに入ったばかりの仲間たちへメッセージをお願いします。

まずは事業所のルールや環境に慣れることが大切だと思います。
その上で、自分の苦手なことや悔しいと感じていること、恥ずかしいと思っていることを、少しずつでもスタッフに伝えてみてほしいです。
私自身、今でも一人で抱え込んでしまうことがあります。だからこそ、お互いに歩み寄りながら、気持ちを言葉にして相談する時間が、次のステップへ進むために必要だと感じています。
インタビューを終えて
自分のこだわりや特性と向き合いながら、一歩ずつ前に進み続けるTさん。
高い技術力だけでなく、失敗や悩みから学び続ける姿勢がとても印象的でした。
ライフワークでは、一人ひとりが自分らしい働き方を見つけられるようサポートしています。
Tさんが目指す「いざという時に頼られる存在」として活躍される日を楽しみにしています。

