双極性障害を向き合いながら見つけた居場所—ライフワーク(B型)での2ヶ月間—

はじめに

こんにちは。2025年2月からライフワークに通っているHと申します。

私は10代の頃から「双極性障害」という病気を抱えながら生活しています。

このブログでは、ライフワークにたどり着くまでの経緯と、実際に通ってみて感じたことを綴っていきたいと思います。

  • 自分の病気について
  • 病気になったきっかけ
  • ライフワークってどんなところ?
  • ライフワークに通って変わったこと

自分の病気について

冒頭でも触れましたが、私は双極性障害という病気を持っています。

双極性障害とは、気分が異常に高揚する「躁(そう)状態」と、気分が極端に落ち込む「うつ状態」を繰り返す精神疾患です。

躁状態では、「寝なくても元気!」と活動的になったり、自信過剰になったり、話し続けたり、浪費してしまったり、時には攻撃的になってトラブルを起こすこともあります。

一方、「うつ状態」では気分が沈み、疲れやすくなり、無気力になったり、希死念慮(死にたい気持ち)が出てきたり、食欲が極端に増減するなどの症状が見られます。

病気になったきっかけ

私は小学生の頃からいじめを受けており、中学校でも周囲に馴染めず、3年間不登校になってしまいました。

この頃から「死んでしまいたい」「自分は社会に必要とされていない」「生きている意味が分からない」といった考えが頭をよぎり、うつ症状が目立つようになっていきました。

高校は実家を離れ、定時制の学校に通うことにしました。そこで同じような境遇の仲間に出会い、先生方のサポートもあり、少しずつ自信がついてきました。

高校2年生のとき、修学旅行で初めての海外・台湾に行くことになり、視野がぐっと広がりました。この経験をきっかけに「将来は海外で暮らしてみたい」と思うようになり、大学進学を目指すようになりました。

しかし定時制の授業だけでは希望の大学に進学するのは難しいと判断し、普通科の高校に再受験して1年生からやり直すことに。

ですが、年齢差や特殊な環境により強い不安や緊張を感じるようになり、過敏性腸症候群を発症。さらに、ストレスや体型の影響で「縦隔気腫(じゅうかくきしゅ)」という食道に穴が空いてしまう病気になり、通学が難しくなりました。

その後、コロナウイルスの影響も重なり、ついに単位が足りなくなって通信制高校へ転校。そこからは自力で参考書を使って勉強し、なんとか大学に進学することができました。

進学先の大学はグループでの活動が多い学校だったのですが、人との関わりに馴染めず、思い切って病気のことを打ち明けたものの理解は得られず、とても苦しかったです。

それでも夢だった韓国留学を果たすことができました。しかし気分の波をうまくコントロールできず、症状は悪化。入退院を繰り返し、休学、そして最終的には中途退学という結果になってしまいました。

このままでは生活ができないと思い、アルバイトに応募するも面接に落ち続け、引きこもりがちに…。

「このままじゃ本当にまずい」と思い、社会とのつながりを求めて模索していた中で、家族の支えも受けながら、札幌市の障害者相談支援事業所に相談することにしました。

そこで「就労支援」という制度の存在を知り、自分にもできることがあるかもしれないと思うようになりました。

そして現在は、「一般就労」を目指して、ライフワークに通所しながら訓練に取り組んでいます。

ライフワークってどんなところ?

ライフワークは、札幌市営地下鉄南北線「すすきの駅」直結の便利な場所にあります。

なんと、夜はBARとして営業しているというユニークな一面も!

午後3時までは「AB多機能型事業所」として運営されており、主に以下のような作業を行うことができます:

  • 動画編集
  • デザイン
  • Web制作
  • プログラミング
  • 清掃業務 など

私は現在、主に動画制作のスキルを身につけるために勉強しています。

また、気分転換がしたいときには「清掃作業もやってみたい」と伝えると、快く対応してくださり、時には体を動かしながら作業に取り組むこともあります。

ジュースやコーヒーなどが100円で飲み放題だったり、おしゃれな空間で作業できるので、毎日ワクワクしながら通っています。

B型利用者は昼食が無料で、栄養バランスを考えたご飯をいただけるのも魅力です!

そして何より、支援員の方々がとても親身になって話を聞いてくれるので、安心して通うことができています。

ライフワークに通って変わったこと

以前は、家の中で過ごすことが多く、人と関わる機会もほとんどありませんでした。

しかし、不定期ながらもライフワークに通い始めたことで、少しずつ人との交流が増えていきました。

そうした日々の関わりが、自分にとって大きな自信へとつながっているのを感じています。

決まった時間に外に出て、目的のある行動を取れるようになったことで、自分の中で「少しずつでも前に進んでいる」という実感が持てるようになりました。

最後に

今後の目標は、まずB型事業所に継続して通い、安定した生活リズムを作ること。

そして、病気とうまく付き合いながらステップアップして、いずれはA型事業所へ移行することを目指しています。

将来的には、ライフワークで身につけた動画制作のスキルを活かして、自分の体験や病気について発信し、同じように悩んでいる人の力になれたらと思っています。

まずは見学だけでも大歓迎です!気になった方はぜひ一度、ライフワークの雰囲気を感じに来てください!