「心と体の土台」をつくろう〜3つの幸福

事業所に通い始めると、周りの人がテキパキ作業しているのを見て、「私も早く働かなきゃ」「なにか役に立つことをしなきゃ」とつい焦る気持ちが出てしまうことはありませんか? 

でも、少し立ち止まってみてください。
心が疲れている時に無理にエンジンをかけようとすると、車と同じようにエンストしてしまいます 。

今のあなたにとって一番大切なのは無理に動くことではなく「休むこと」と「整えること」です 。
焦らなくて大丈夫 。
まずは私たちと一緒に、「心と体の土台」をつくっていきましょう 。

幸せは「積み木」の順番が大切

丈夫な家を建てる時、いきなり空中に屋根を作ることはできませんよね 。
しっかりした「土台」があってこそ、立派な家が建ちます。

実は、私たちの「幸せ」や「働く力」も同じように積み木でできています。
脳科学の視点から見ると、幸せには3つの種類(ブロック)があると言われています 。

  1. セロトニン的幸福(優先度1番・土台): 朝スッキリ起きられる、空が青くて気持ちいいと感じる「ホッとする幸せ」
    心と体の健康です。
  2. オキシトシン的幸福(優先度2番): スタッフや仲間とおしゃべりして安心する「ありがとうの幸せ」
    人とのつながりです。
  3. ドーパミン的幸福(優先度3番・屋根): 作業ができた、工賃をもらえたという「やったー!の幸せ」
    達成と成功です。

ここで一番危険なのが積み上げる順番をまちがえてしまうことです 。
健康(セロトニン)という土台を後回しにして、仕事の成果や工賃(ドーパミン)という屋根ばかりを追い求めると、バランスを崩して心と体がポキッと折れてしまいます 。
絶対に一番下の「土台」から作り始めることが重要です。

心を穏やかにする脳の指揮者「セロトニン」

では、土台となる「セロトニン」が出ている時、私たちはどんな気持ちになるのでしょうか?

それは「今日も空がキレイだな」「なんだか心が穏やかだな」と感じる状態です 。
特別な出来事がなくても、「普通にホッとする」日常を送れること自体が、実はものすごく大成功なのです 。

セロトニンは、脳の「指揮者」のような役割をしていて、イライラや不安といった感情を優しくなだめてくれます 。
このセロトニンを増やすには、3つの魔法があります 。

① 太陽の光を浴びること(網膜に光を入れる)
② 一定のテンポで動くリズム運動
③ よく噛んで食べる咀嚼(そしゃく) 

この3つを組み合わせることで、心と体の土台がグッと強くなります 。

最強の土台づくりアイテム「朝散歩」と睡眠の魔法

この3つの魔法をいっぺんに叶える最強のアイテムが「朝散歩」です 。
朝起きてから1時間以内に、15分〜30分程度、太陽の明るさを感じながら(サングラスは外して!)、「イチ、ニ、イチ、ニ」とリズムよく歩いてみましょう 。

朝散歩の素晴らしさは、夜の「睡眠」にも繋がっているところです。
朝、太陽の光を浴びてセロトニンをしっかり出すと、体内時計がリセットされます 。
すると、そこからピッタリ「15〜16時間後」に、セロトニンが睡眠ホルモンであるメラトニンに変わり、自然と眠気がやってきて深い眠りにつけるように人間の体は作られているのです 。

つまり、良い睡眠の準備は、すでに朝の散歩から始まっているということですね!
日中の穏やかなエネルギーを保つためにも、とても効果的です 。

「今日はしんどい・・・」そんな日のエネルギー別メニュー

とはいえ、毎日完璧に朝散歩ができなくても大丈夫です。
「今日は体が重いな」「外に出るのがしんどいな」という日もありますよね。
そんな時は、ご自身のエネルギーに合わせてメニューを選んでみてください 。

  • 【100%のエネルギー】 外をしっかり歩く朝散歩(15分〜30分) 
  • 【50%のエネルギー】 ベランダや庭に椅子を出して、座って太陽を浴びる「日向ぼっこ(5分)」 
  • 【10%のエネルギー】 窓を開けて、外の空気を吸うだけの「窓際で深呼吸」。たった1分でも効果アリです! 

外に出られない雨の日や、体調がすぐれない日は、お家の中で朝ごはんをゆっくり、よく噛んで食べるだけでも立派なリズム運動になります 。一口20〜30回、15分ほどかけてゆっくり食べてみてください 。
バナナや納豆、玄米など、セロトニンの材料になる「トリプトファン」が含まれる食材を選ぶのもおすすめです 。

「セロトニン」のもとになる「トリプトファン」

トリプトファンとは?

トリプトファンは、タンパク質に含まれる必須アミノ酸の1つです。

「必須」と呼ばれる理由は、私たちの体内で作り出すことができないから。つまり、食事から摂取しない限り、セロトニンの材料が不足してしまうのです。

セロトニンができるまでのステップ

トリプトファンが体の中に入ると、いくつかの工程を経てセロトニンへと変身します。

この変換プロセスをスムーズに進めるためには、「助っ人」となる栄養素も欠かせません。

  • ビタミンB6: 合成を助けるメインのサポーター。
  • 炭水化物: トリプトファンを脳へ運ぶためのエネルギー源。
  • マグネシウム・鉄: 合成を円滑にする酵素の働きを助けます。

セロトニンはさらに「眠りのホルモン」へ

日中に作られたセロトニンは、夜になると睡眠を司るホルモン「メラトニン」に作り替えられます。

つまり:朝にしっかり材料(トリプトファン)を摂ることは、日中のメンタルを安定させるだけでなく、質の高い睡眠にも繋がるのです。

効率よく摂るための「おすすめ食材」

トリプトファンは、主に身近なタンパク質源に含まれています。

ワンポイントアドバイス

トリプトファンを摂取してからセロトニンが作られるまでには時間がかかります。
そのため、朝食でこれらの食材を取り入れるのが最も効率的ですよ!

ゼロでなければ大正解!
できる範囲でやるのが一番のクスリです 。

頑張りすぎに注意!土台づくりのルール

真面目な方ほど「よし、1時間歩こう!」「もっと早起きしよう!」と無理をしてしまいがちですが、土台づくりにおいて「やりすぎ」は禁物です 。

  • 30分以上歩かない: 疲れすぎると逆効果になってしまいます 。
  • 無理な早起きはしない: 普段自分が起きる時間でOKです 。
  • 散歩のあとの「二度寝」はNG: せっかくリセットされた体内時計がパニックになってしまいます。どうしても眠い時は、お昼に30分以内の短い仮眠をとりましょう 。

目指すゴールは「低め安定」

心と体の土台がしっかり固まるまでには、約3ヶ月かかると言われています 。
「1回歩いたからすぐ元気になる」という魔法のようなものではありませんが、毎日の小さな積み重ねが、確実にあなたの脳を元気にしていきます 。

1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と続けていき、昨日の自分よりほんの少しでも「ホッと」できたら満点です 。

ライフワークで私たちが一緒に目指したいのは、いきなりものすごい成果を出すことではありません 。
気分の激しい波がなく、「なんとなく今日も穏やかだな」という状態、つまり「低め安定」をキープすることです 。

朝起きて、太陽を浴びて、ご飯を食べる。
それが今のあなたの「一番立派なお仕事」です 。

明日の朝、まずはカーテンを開けることから始めてみませんか?
焦る必要はまったくありません 。あなたのペースで、少しずつ優しい積み木を重ねていきましょう 。

スタッフ一同、あなたの土台づくりを全力でサポートします! いつでも気軽に声をかけてくださいね。