【就職・内定おめでとう】「夢は口にすると実現する」Tさん(ADHD / ASD 男性・30代)

こんにちは!札幌の就労継続支援ライフワークのブログ担当Katyです。
当事業所で2年間、様々な活動に励んできたTさん(30代男性・ADHD/ ASD)の就職が、見事に決定いたしました!
おめでとうございます!

一般的な採用面接ではなく、日頃のTさんの「手腕」と「人柄」を見ていた外部の会社から、直接スカウトされる形で決まった今回の就職。
少し照れながらも、熱いロマンを語ってくれたTさんへのインタビューの様子をたっぷりお届けします!

驚きの内定報告!「まさに、ひょうたんから駒です」

Katy

Tさん、見事に就職決定とのこと、本当におめでとうございます!
まずは今の率直な気持ちを教えてください。

Tさん

ありがとうございます。率直に言うと……
まだ7〜9割くらいは「当惑」しています(笑)。

2割くらいは冗談半分の立ち話から始まったことだったので「なあなあになるかな」とも思っていたんです。
常套句で例えるなら、本当に「ひょうたんから駒」ですね。

以前の就活インタビューブログで、色々と「こういう職場に就職できたらいいな」という理想を語りましたがまさか実現するとは思っても見ませんでした。

以前の就活インタビューブログはこちら

Katy

内定をもらった瞬間、一番に誰に報告しましたか?

Tさん

その場に居たライフワークのスタッフさん達でした。

「本当に雇ってもらえるのかな……?」という心配や当惑もあったので、口約束を確実なものにするためにも、良い意味でスタッフさん達を巻き込んで話を固めていきました(笑)。

以前、私が関わっているボランティアの教え子たちにも「高橋さんなら就職できるよ」と言われていたのですが、彼らが使っているチャットアプリでも報告しました。
まだ直接、顔を見て伝えてはないですが、きっと喜んでくれていると思います。

弱電・通信インフラを支える、ベンチャーの「コアメンバー」へ!

Katy

今回、どのようなお仕事が決まったのですか?差し支えない範囲で教えてください。

Tさん

業界としては「通信」になります。

電気工事士さんに混ざって、例えばコンセントの脇にあるパソコン用のLANケーブル(弱電と呼ばれる分野です)を壁の内部に通したり、Wi-Fiルーターを設置したりするお仕事です。

また、企業のWebサイトを見るとソフトウェア開発も行っている会社なので、ゆくゆくはそちらに関わることもあるかもしれません。

Katy

この会社を選んだ決め手や、魅力を感じた部分はどこですか?

Tさん

一番は、若き社長の「ロマン」と「生意気さ加減(笑)」ですね。

「男は生意気くらいがちょうどいい」という歌の歌詞がありますが(楽曲名:「野風増(のふうぞ)」)
まさにそんな感じで、一人で膨大な仕事を抱えている社長を見て「おじさんがちょっと手伝ってあげようか」と思ったのがきっかけです。

社長は「光ファイバーを引いて遊びたい、ロマンを感じたい」という不思議で素敵な動機でお仕事をしていて、そこに私も共感しました。

ロボットアニメに出てくる、主人公のパイロット機を裏でうまく調整してその場で直してくれる

冴えないけれど、いざという時に頼れるおっさん
そんなポジションになれそうなところに、すごく魅力を感じています。

5年前の「バーチャル雪まつり」から始まったご縁と、見せつけたプロの手腕

Katy

今回は一般的な面接ではなく、直接のスカウトとお聞きしました。社長さんとはもともとどういったご縁だったのですか?

Tさん

実は、5年ほど前にネット上で開催された「バーチャル雪まつり」というイベントがありまして。
そこに私がひょっこり顔を出した時、現在の社長(当時は大学生)たちと出会ったんです。

そこで私が好きなことを好きなようにベラベラと話していたら「Tさん、実はすごい仕事ができる人なのでは?」と認識してもらったのが始まりでした。

Katy

日頃から「鉢の植え替え」や「ロッカーの組み立て」など、器用に色々な作業をこなす姿がスカウトに繋がったと感じますか?

Tさん

感じますね。
私の強みは、座学の知識だけでなく「実際に物を見て、手で触って動かせること」です。

何度かも事業所をお休みして、実際に社長の現場の手伝いをしていたのですが、その時にプロの現場監督さんからも「あの人(Tさん)今日来るの?」と頼りにされるくらい、現場で実際に技能や手腕を見せつける機会が多々ありました。

「この人、本当に実務ができるプロだ」と、所作で納得してもらえたのが一番の決め手だったと思います。

Katy

外部のプロからそこまで実力を認められたことは、自信になりましたか?

Tさん

自信になったというか……
私にはこれしか取り柄がないので(笑)。
これが唯一の自己肯定感の材料ですし「こだわりを持ち続けて、ブレずにやってきて良かったな」と改めて思いました。

人との会話は不器用すぎる私ですが、物との会話はうまくできているのかもしれません。

これからの意気込みと、変わらない日常の積み重ね

Katy

以前のインタビューでは、秋冬の体調管理や、冬の通勤(路面電車の混雑など)をシミュレーションしているとおっしゃっていましたが、働き始めるにあたって意識していることはありますか?

Tさん

秋冬だからといって特別に何かを変えるのではなく、オールシーズン同じペースを保つことですね。

毎日同じように朝6時に起きて、夜10時までには寝る。
そういった規則正しい生活や運動を、当たり前のこととして徹底して取り組んでいます。

Katy

いよいよ新しいスタートですが、これから職場ではどんな風に活躍していきたいですか?

Tさん

今のところ、社長と私の2人だけの工務店のような規模感です。

なので、まずは第一に、社長が怪我をしないようにゆっくりと見守ったり、何か足りないものがあれば道具をホイホイと持っていったりできる、気が利いて付き合いやすいおじさんとして現場を支えていきたいです。

【サビ管からの質問】「止まっていた時間」が動き出すまで

ここでTさんのステップアップを温かく見守ってきたサービス管理責任者のひかるさんから、少し踏み込んだ質問もぶつけてみました!

Q1. 「止まっていた時間」が動き出した瞬間は?

Tさん

自分から無理やり、時計の針を「ガガガッ」と引っ張って動かした感覚ですね。

ボランティアの教え子たちに「就職できるよ」と言われて「あいつらのためにも、ここで腐っているわけにはいかないな」という思いがずっとありました。

チャットだけでなく、忙しい社長に自分から直接「肉体労働でもなんでも手伝うよ」とアクティブに声をかけた積極性が、今回の結果を引き寄せたんだと思います。

Q2. ライフワークでの「効いた支援」は何だった?

Tさん

逆説的ですが、スタッフさんたちが私に「清掃業務」や「工作業務」を振ってくれたことです。

私は知識量が多い分、ソフトウェア開発などの作業をすると、答えを出すのが遅くなったり過剰品質(やりすぎてしまうこと)になってしまい、扱いづらい部分があったと思うんです。

そこをスタッフさんが見抜いて「とりあえず彼に物を作らせたり、整備させたりしておけばいい味が出る」と、私の強みを活かせる仕事を振ってくれた。
これこそ「良い支援を得たな」と感謝しています。

Q3. 「危なかった局面」と、持ちこたえられた理由は?

Tさん

はっきり言うと、過去に「時給分しっかり働けているか」と問いただされたように感じた時、心はバキバキに折れました(笑)。
「自分はそこまで必要とされていないんだな」と。

でも、そこで辞めるのではなく「じゃあ適当に、気楽に生きよう」と開き直ったことで持ちこたえられました。

開き直りつつも、与えられたお風呂清掃などは、デッキブラシをかけながら「どうやったらもっと綺麗になるか、分子構造レベルで妄想しながら(笑)」徹底的にこだわり抜いて楽しむ。
そうやって日々の仕事の中に自分なりの楽しみを見出してきたのが、今に繋がっています。

Q4. この就職は、他の人にも「再現」できる?

Tさん

今回のような「人との繋がりから仕事を得る」というのは、友達付き合いを活かすひとつの手だと思います。

特に、私のように口下手な人間は、面接の言葉よりも「実際に人前で物を作ったり、汗を流して作業したりする姿」を見せることで、遺憾無く実力を示せます。

元気がある時に、友達や身近な人の手伝いを安請け合いして、積極的に首を突っ込んでみる。
そうすると、周りも自分もハッピーになれる雇用機会が生まれるかもしれません。


最後に:ライフワークの仲間たちへのメッセージ

Katy

最後に、今事業所で頑張っている仲間たちへメッセージをお願いします!

Tさん

昔のアニメですが、『機動警察パトレイバー』の後藤隊長の名言を借りたいと思います。

「みんなで一緒に幸せになろうよ」

自分の得意なことに恐れず首を突っ込んでいけば、周りの人も自分も幸せになれます。
一歩ずつ、みんなで進んでいきましょう!

ライフワークでの2年間を締めくくり、社長とのロマンを追いかけて新たなインフラの世界へ飛び立つTさん。
Tさんらしいこだわりと、いざという時の頼もしさで、新しい職場でも大活躍されることをスタッフとメンバー一同、心から応援しています!
本当に、おめでとうございます!

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