精神科デイケアと就労継続支援B型の違い〜両方で働いた精神保健福祉士が解説

主治医やデイケアのスタッフから「そろそろ次のステップとして、B型も考えてみませんか?」と言われたとき
「精神科デイケアと就労継続支援B型って何が違うの?」
「自分はもうB型に行って大丈夫なのかな?」
と悩む方はとても多いです。

この二つには「医療(治療)」と「福祉(働く)」という役割の違いがあります。

この記事では、デイケアと就労継続支援B型の両方で支援をしてきた精神保健福祉士の視点から、それぞれの違いや移るタイミング、移行の手続きについてわかりやすく解説します。

目次

精神科デイケアとは?(目的・1日の過ごし方・費用)

精神科デイケアは、病院やクリニックなどの医療機関で行われる「治療」のひとつです。
治療ですので、お金がかかります。

  • 主な目的: 再発予防、生活リズムの安定、基礎的な体力の回復、対人関係に慣れること
  • 1日の過ごし方: 朝のミーティング、創作活動(手芸や塗り絵)、軽運動、料理プログラム、グループワーク、休息など
  • 費用: 各種健康保険および自立支援医療(精神通院医療)が適用されます。
    自己負担上限額が設定されているため、多くの方は月々の負担は大きくありません。

医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士などの有資格者(医療スタッフ)が配置されており「まずは生活リズムを整え、安心して人の中で過ごす」ための場所です。

就労継続支援B型とは?(目的・1日の過ごし方・工賃)

就労継続支援B型は、「福祉サービス」です。
一般企業などで働くことが不安・困難な方が、自分の体調やペースに合わせてお仕事を行います。

  • 主な目的: 働く機会の提供、就労スキルの習得、工賃(お金)を得ながらの社会参加
  • 1日の過ごし方: 朝の朝礼、作業時間(仕事内容は事業所による)、休憩、振り返り
  • 工賃(給料): 雇用契約は結びませんが、行った作業に対して工賃が支払われます。
  • 費用: 前年度の世帯所得に応じて自己負担上限月額が設定されます
       (多くの利用者が自己負担0円で利用しています)。

雇用契約を結ばないため、週1日・短時間からのスタートなど、無理のないペースで「働く自信」をつけていくことができます。スタッフは、医療や福祉の資格を持たない人も多く、そこがデイケアとの大きな違いです

比較:デイケアとB型はここが違う

項目精神科デイケア就労継続支援B型
位置づけ医療機関(外来治療)障害福祉サービス
主な目的生活リズムの安定・再発予防・居場所働くスキルの習得・社会参加・工賃の獲得
活動内容プログラム活動(運動・創作・レクなど)実際の作業・仕事(軽作業・PC作業など)
お金の動き治療費を支払う(自立支援医療適用)作業に応じた工賃を受け取る
関わるスタッフ医師・看護師・作業療法士・精神保健福祉士などなんらかの医療や福祉の有資格者サービス管理責任者・職業指導員・生活支援員など。医療や福祉の資格を持たないスタッフも多い

ひとくちに「B型」と言っても、事業所によってタイプが違う

B型事業所には幅広い個性があります。

  • 居場所・生活リズム重視型: ゆっくりと好きなことをして過ごすことを主として、無理なく通所することを大切にする事業所
  • 就労・スキル重視型: 一般就労を目指して仕事のスキルを磨く、「仕事」をする事業所

ライフワークについて

私たちの事業所は「仕事タイプ」のB型です。
本格的なキッチンでの調理や動画編集を通じて、将来的にA型、一般就労へとステップアップしたい方が通っています。

【監修者コメント:精神保健福祉士 板谷】
デイケアは、退院後の生活リズムや仲間との関わり(挨拶や感謝、チームワーク)を整え、自信をつける『生活の基盤づくりの場』です。
そこで土台ができて『そろそろ働いてみようかな』と思えたらB型の出番です。
札幌市内だけでも多くの事業所があり、作業内容も農業からPC作業まで様々ですので、自分の目指す方向に合った場所を選ぶことが大切です。

「今の自分の体調には、どちらがあっている?」

デイケアとB型に優劣はありません。
今の自分の体調や目的に合っているかどうかが一番大切です。

  • デイケアが合っている時期
    ・生活リズムや体調がまだ不安定
    ・まずは人と安心して関われるようになりたい
    ・医療スタッフに支援してもらって体調を整えたい
  • B型が合っている時期
    ・週に数日、決まった時間に通う体力がついてきた
    ・自分の行った仕事に対してお金(工賃)を得る喜びを感じたい
    ・将来はA型や一般就労などへステップアップを目指したい

【監修者コメント:精神保健福祉士 板谷】
B型へステップアップする上で大切なのは「決まった時間に通い、仕事をする」という意識を持てるかどうかです。
B型には自由度の高い事業所から、本格的な実務を行う事業所まで幅広く存在します。
将来的に一般就労を目指したい方や生活にメリハリをつけたい方は、しっかりお仕事に取り組める環境の事業所を選ぶことをおすすめします。」

デイケアからB型へ移るときの流れ

1. 主治医・スタッフに相談する
まずは主治医やデイケアのスタッフに「B型への移行を考えてみたい」と伝え、今の体調で問題ないか確認します。

2. B型事業所を見学・体験する
気になった事業所に問い合わせ、実際の作業内容や事業所の雰囲気を体験します。

3. 受給者証の申請
区役所の障害福祉窓口で、障害福祉サービス受給者証の申請を行います。
(相談室のサポートを利用しても可)。

4. 契約・利用開始
受給者証が発行されたら、事業所と正式に契約を結んで通所がスタートします。

よくある質問(Q&A)

Q. 札幌市ではデイケアと就労継続支援B型を併用できますか?


A. 曜日を分ける形であれば併用可能です。
※同じ日に両方利用することはできません。

例えば「月・水はデイケア、火・木はB型」といった通い方ができます。
利用には主治医の意見や区役所での手続きが必要になりますので、まずは今通っている病院や相談室にご相談ください。

Q. 毎日通えなくてもB型を利用できますか?


A. 利用できます。
週1日や1日1〜2時間の短時間から利用できる事業所が多くあります。
体調に合わせて通所日数を少しずつ増やしていくことができるため、最初から週5日通えなくても大丈夫です。

まとめ・見学やご相談はお気軽にどうぞ

精神科デイケアか就労継続支援B型か。

「今の自分にはどっちが合っているのかな?」
「実際のB型のお仕事を見てみたい」
と感じたら、まずは見学や相談から始めてみましょう。

ライフワークでは見学・体験を随時受け付けています。

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ご本人と一緒でも、まずは親御さんおひとりでも大丈夫です。
「うちの子に合うかどうか」を確かめる場として、ご家族での見学を受け付けています

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この記事を書いた人

就労継続支援ライフワーク広報担当(利用者)

20代にウェブマーケティング会社を起業し、メディアを運営した際ライティングを勉強。
その経験を活かしブログを執筆しています。
ブログ記事でみんなに元気になって欲しいです!

(ブログ監修:板谷光 管理者兼サービス管理者・精神保健福祉士・社会福祉士)

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