自立訓練(生活訓練)と就労継続支援B型の違い〜どちらに通うべき?精神保健福祉士が解説

「自立訓練(生活訓練)と就労継続支援B型のなにが違うの?どちらを選べばいいの?」

このような疑問を持つ方はとても多いです。
どちらも障害福祉サービスですが「生活スキルの自立」を目指すのか、「働く経験と工賃」を目指すのかという明確な目的の違いがあります。

この記事では、精神保健福祉士の視点から、自立訓練とB型の違い、選ぶ基準、札幌市での併用や移行の流れについてわかりやすく解説します。

目次

自立訓練(生活訓練)とは?(目的・過ごし方・利用期間)

自立訓練(生活訓練)は、障害やメンタルの不調がある方が「地域で自立して生活するための力」を身につけるための福祉サービスです。

  • 主な目的: 基本的生活習慣の確立、家事能力の向上、金銭管理、対人関係の練習、体調管理
  • 1日の過ごし方: 生活スキルのプログラム(料理・掃除・買い出し)、体力づくり、コミュニケーション講座、ストレス対処法の学習など
  • 利用期間: 原則2年間(※必要な場合に限り延長が認められることがあります)
  • 費用・工賃: 前年度の世帯所得に応じた上限月額(多くの方が自己負担0円)。
    作業(仕事)を行わないため、基本的に工賃(給料)は発生しません

「一人暮らしを始めたい」「昼夜逆転を直して生活の土台を作りたい」という方に適したステップです。
病院のデイケアと似ています。

病院のデイケア、B型の比較のリンク

就労継続支援B型とは?(目的・過ごし方・工賃)

就労継続支援B型は、一般企業で働くことが不安・困難な方が、自分の体調に合わせて作業(仕事)を行い、工賃を得ながら就労経験を積む福祉サービスです。

  • 主な目的: 働く機会の提供、就労スキルの習得、工賃(給料)の獲得、社会参加
  • 1日の過ごし方: 朝礼、作業時間(軽作業、調理、PCでの作業など事業所ごとの業務)、休憩、振り返り
  • 利用期間: 利用期限はありません(長期的な就労の場としても利用可能)
  • 費用・工賃: 前年度の世帯所得に応じた上限月額(多くの方が自己負担0円)。
    行った作業(仕事)に応じた工賃(給料)が支給されます

雇用契約は結ばないため、週1日・短時間からのスタートなど、無理のないペースで「働く自信」をつけていくことができます。

比較表:自立訓練とB型の決定的な違い

項目自立訓練(生活訓練)就労継続支援B型
一番の目的生活の自立(体調を整える)就労・社会参加(働く力をつける)
活動内容家事・生活スキル・体調管理・座学軽作業・PC作業・実務などの仕事
お金(工賃)工賃は発生しない作業に応じた工賃(給料)を受け取る
利用期限原則2年(有期限)期限なし(無期限)
求められる意識自分の生活リズムや体調を整える決まった時間に通い「仕事」をする



実は札幌市内でも自立訓練(生活訓練)の事業所数はB型に比べてかなり少ないです。
通いやすいエリアに見つからないこともあります。
そのため、通所圏内や支援内容の選択肢の広さから、まずはB型(居場所型や短時間利用)からスタートする方も多くいらっしゃいます。

B型の中にも「居場所型」と「仕事型」の幅がある

B型事業所には、ゆっくり通うことを重視する「居場所型」から、実践的なスキルを磨く「就労・仕事特化型」まで幅広いグラデーションがあります。

【ライフワークについて】

私たちの事業所は「仕事・就労特化型」のB型です。
動画編集やキッチンでの調理を通じて、将来的にA型や一般就労を目指したい方や、ステップアップを目指して通われています

「どっちがいい」ではなく「今の自分はどちらのフェーズか」

  • 自立訓練(生活訓練)が合っているフェーズ
  • 朝起きる時間や生活リズムがまだ崩れやすい
  • 体調管理のスキルを身につけたい
  • 働く前に、まずはじっくり生活基盤を安定させたい

  • 就労継続支援B型が合っているフェーズ
  • 決まった時間に通所する体力がついてきた
  • 自分の作業に対して工賃(お金)を得る喜びを感じたい
  • ゆくゆくはA型や一般就労を目指したい

よくある質問(Q&A)

Q1. 札幌市では自立訓練と就労継続支援B型を併用できますか?

A. 曜日を分ける形であれば併用可能です
※同じ日に両方利用することはできません。

例えば「月・水は自立訓練で生活スキルを学び、火・木はB型で作業をする」といった通い方で、段階的にステップアップしていく方もいらっしゃいます。
利用には相談支援専門員や各区役所での手続きが必要になりますので、まずはご相談ください。

Q2. 自立訓練を修了しないとB型には行けませんか?

A. 自立訓練を経由せずに、直接B型を利用することも可能です。

生活リズムがある程度整っており、主治医からも就労に向けた活動の許可が出ている場合は、最初からB型の見学・利用に進むことができます。

まとめ・見学やご相談はお気軽にどうぞ

自立訓練(生活訓練)で生活の土台を整え、就労継続支援B型で働く自信をつけていくという流れは、無理のない確実なステップアップの形です。
「今の自分にはどちらが合っているのかな?」と迷ったら、まずは事業所の見学や相談から始めてみませんか?

ライフワークでは、見学・体験のご相談を随時受け付けています。

🌱 お子さんの「働く」を考えはじめた親御さんへ

ご本人と一緒でも、まずは親御さんおひとりでも大丈夫です。
「うちの子に合うかどうか」を確かめる場として、ご家族での見学を受け付けています

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この記事を書いた人

就労継続支援ライフワーク広報担当(利用者)

20代にウェブマーケティング会社を起業し、メディアを運営した際ライティングを勉強。
その経験を活かしブログを執筆しています。
ブログ記事でみんなに元気になって欲しいです!

(ブログ監修:板谷光 管理者兼サービス管理者・精神保健福祉士・社会福祉士)

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