こんにちは!Katyです。
突然ですが、みなさんは「仕事ができる人」と聞くと、どんな人を思い浮かべますか?
「特別な才能がある人」
「頭の回転がものすごく速い人」
「何でも完璧にこなせる人」
そんな風に思ってしまうかもしれません。
でも、実は「仕事ができる人」は決して私たちが真似できない天才ではないのです。
彼らがやっているのは、実は誰でも今日から練習すればできる「当たり前のこと」の積み重ねです。
今回はシリーズ累計17万部「仕事ができる人の当たり前」の著者、西原亮さんのお話とワークショップ資料をベースに明日から事業所や職場で使える「仕事のコツ」をたっぷりご紹介します。

「仕事ができる」の本当の定義とは?
まずは、このお話のベースとなっている西原亮さんについて、少しご紹介させてください。
西原さんは現在、一軒一軒のご自宅に牛乳をお届けする「牛乳配達」の会社の代表取締役を務めています。
しかし、最初からバリバリ仕事ができたわけではありませんでした。
大学卒業後の3年間は定職に就かず、お父様の牛乳配達をアルバイトでのらりくらりと手伝う生活を送っていたそうです。
その後一念発起してコンサルティング会社に就職しますが、最初は周りのビジネス用語もわからずコミュニケーションでも「結論から喋れ!」と怒られてばかりで全く仕事ができなかったと振り返っています。
そんな激しい挫折を経験した西原さんだからこそ、たどり着いた「仕事ができる」の定義があります。それは、「相手の期待を超えられる人」です。
「的(マト)」がどこにあるか分かれば、誰でも矢を当てられる!

相手の期待を超えるために、一番大切なプロセスがあります。
それは「相手の期待を言葉にして確認する(言語化する)」ということです 。
多くの仕事は、テストのように最初から明確な数字や点数で評価基準が決まっているわけではありません。
特にバックオフィス業務やルーティンワークなどは、数値化しにくいものばかりです。
だからこそ、仕事に取りかかる前に「相手が自分に何を求めているのか」「どういう状態になれば合格点なのか」を、ちゃんと言葉にして相手と握り合う(確認する)必要があります。
西原さんは、こう言います。
「的(マト)がどこにあるか分かれば、誰でも矢を当てることができます!」
仕事がうまく進まないときは、あなたの能力が足りないのではなく、ただ「目指すべき的(相手の期待)」がどこにあるか見えていないだけかもしれません。
言葉のルール①「ふわっとした言葉」をなくそう

仕事におけるコミュニケーションの第一歩は、お互いのズレをなくすことです。
そのために今日からできるのが「ふわっとした曖昧な言葉」を一切使わないようにするというルールです。
日常生活ではよく使ってしまう言葉も、仕事の中では「伝わる言葉」に変換してみましょう。
「惜しい言葉」と「伝わる言葉」の変換表
| ✕ 惜しい言葉(ふわっとした言葉) | ◯ 伝わる言葉(具体的な言葉) |
|---|---|
| なるべく早くやります | 明日の15時までにやります |
| 多めに印刷しておいて | 20部、印刷しておいて |
| 適当に切っておいて | 3cmの大きさに切っておいて |
| 綺麗に片付けて | スポンジで5回こすって汚れを落として |
たとえば、上司から「なるべく早くこれやっておいて」と頼まれたとき、そのまま「分かりました」と引き受けてしまうのは要注意です。
上司の頭の中の「なるべく早く」は「1時間以内」かもしれませんし、あなたの頭の中の「なるべく早く」は「今日中」かもしれません。
このズレが、後々「まだできていないのか!」という大きな失敗に繋がってしまいます。
言葉のルール②「事実」と「気持ち」を仕分けよう

次に大切な言葉のルールは、報告をするときに「事実」と「気持ち(主観)」をきれいに切り離すということです。
私たちは無意識のうちに、自分が感じたことや予想を、実際に起きたことのように混ぜて話してしまいがちです。
しかし、これをごちゃまぜにして報告すると、聞いている相手は正しい判断ができなくなってしまいます。
西原さんの牛乳配達の現場で、実際にあったエピソードをご紹介します。
ある日スタッフが西原社長のところにやってきて、こう報告しました。
「社長、みんなが給料について不満を言っています!」
これを聞いた社長は「えっ、全員が不満を持っているのか!?」と驚きますよね。
しかし、よくよく事実を確かめてみると実際に不満を口にしていたのは、スタッフ全員ではなく「わずか2人」だけだったのです。
この報告を、頭の中の「2つの箱」に仕分けて整理してみましょう。
- 【事実の箱】実際に起きたこと・数字 「2人の人が、給与についてこのような不満を言っていました」
- 【気持ちの箱】自分が思ったこと・予想(主観) 「たぶん、他の人も同じように思っている気がします」
もし最初から「事実が2人、私の主観では他にもいそうです」と分けて伝えていれば、会社としての次の行動(ネクストアクション)は全く変わっていたはずです。
プライベートでお喋りをするときは、話を盛り上げて楽しく話すのも素敵ですが、仕事の場ではぐっと気持ちを抑えて、幽体離脱したような客観的な視点で「事実」と「気持ち」を分けて伝えるように意識しましょう。
誰でも今日から守れる「5つの『しない』」

ここからは、特別なスキルや経験がなくても、守るだけで周りから爆発的に信頼されるようになる「5つの『しない』」という基本ルールをご紹介します。
新入社員の方や未経験から新しくお仕事を始める方は、まずこの5つをお守り代わりにしてみてください。
5つの「しない」チェックリスト
- わからない言葉をスルーしない
- 答えだけを人からもらおうとしない
- いつも同じ人とばかり固まらない(群れない)
- 悪口・陰口を言う人に近づかない
- 笑顔を忘れない(無表情にならない)
スライドの詳しい解説をもとに、5つすべてについてしっかりと文章で説明していきます。
① わからない言葉をスルーしない
仕事の中で、聞き慣れないビジネス用語や、意味がよくわからない指示が出てくることは日常茶飯事です。
そのとき、一番やってはいけないのが「知ったかぶり」をしてスルーすることです。
その場では恥ずかしくないかもしれませんが、中身がわからないまま仕事を進めてしまうと後から「指示と全く違うもの」が出来上がってしまい、大きな失敗やトラブルに繋がってしまいます。
「それって、どういう意味ですか?」と素直に聞くことが、お互いの目指す「的」を合わせるための大切な第一歩になります。
わからないことを恥ずかしがらず、その場で確認する習慣をつけましょう。
② 答えだけを人からもらおうとしない

困ったとき、つい「どうしたらいいですか?」と、相手に丸投げの質問をしてしまっていませんか?
実は、この質問の仕方は「自分の考え」がゼロの状態なので、相手から答えをもらっても、なぜその答えになるのかというプロセスを学ぶことができません。
おすすめの聞き方は、このように自分の考えをセットにすることです。
「私はこう思うのですが、どうですか?」
たとえ自分の考えが間違っていても、怒られる心配はありません。
「自分はこう思う」という仮説を出して質問することで、上司や先輩の考え方との「ギャップ」がどこにあるのかがはっきりと分かります。
そのギャップを一つずつ埋めていくことこそが、仕事でステップアップしていくための最短ルート(成長)なのです 。
③ いつも同じ人とばかり固まらない(群れない)
職場で、いつも同期の仲間や気の合う特定の人とだけべったりと固まって行動していませんか?
同じメンバーだけで集まるのは、気を使わなくていいのでとても居心地が良いものです。
しかし、同じ視点や同じ立場の人だけで集まって話していても「今の仕事のここが不満だ」「あの人がこうだ」といった、同じレベルの愚痴や不満の言い合いで終わってしまいがちです。
一歩成長するためには、あえていつもとは違う人、つまり違う視点や経験を持っている先輩や上司などとも積極的に話す機会を作ってみましょう。
自分とは違う視点からの考え方やアドバイスを吸収することが、自分の視野を広げる大きなチャンスになります。
④ 悪口・陰口を言う人に近づかない

これは、職場の人間関係において「絶対に守るべき鉄則ルール」です。
職場に悪口や陰口、愚痴ばかりを言っている人が集まる「ネガティブなエリア」があったら、絶対に近づいてはいけません。
理由は2つあります。
一つは、他人の悪口やネガティブな言葉は、ただ聞いているだけでも自分自身のやる気や大切なエネルギーがどんどん奪われて、心が疲れてしまうからです。
もう一つは、その輪の中に一緒にいるだけで、周囲の他の人たちから「あの人も一緒に悪口を言っている仲間だ」と見なされてしまい、あなた自身の信頼を失ってしまう危険があるからです。
もし職場で愚痴の輪が始まりそうになったら、同調したりせず、「あ、ちょっと用事を思い出したので」と、サッとその場を離れる賢さを持つようにしましょう。
⑤ 笑顔を忘れない(無表情にならない)

「まだ未経験で仕事がうまくできない」「専門的なスキルがなくて周りの役に立てていない」と落ち込む必要はまったくありません。まだ仕事がうまくできない時期に、誰でもすぐに使えて、周りから一番喜ばれる最強の武器になるのが「笑顔」と「元気」です。
職場で不安なあまり、無表情になってしまったり、暗い顔でうつむいてしまったりしていませんか?
難しい専門知識や仕事のスキルを急いで身につけるよりも、まずは「元気に挨拶をする」「笑顔で相手の話を聞く」ということから始めてみてください。
それだけで周りの人たちの心を明るく助けることになり「この人を応援してあげたい!」「丁寧に教えてあげよう」と、周りのみんながあなたの心強い味方になってくれます。
行動のルール① どんな仕事も「牛乳を買う」のと同じ

「大きな仕事を任されて、どこから手をつけていいか分からない」「パニックになって思考が止まってしまう」ということはありませんか?
そんなときは、どんなに難しそうに見える仕事も実は「小さな行動の連続」でできていると思い出してください。
仕事ができる人は、無意識のうちにすべてのタスクを細かく分解して考えています。
たとえば、「コンビニで牛乳を買う」というミッションがあるとします。
私たちは普段、これを一つの行動として捉えていますが、さらに細かくToDoレベルまで分解すると以下のようなステップになります。
- コンビニに行く
- 牛乳売り場を探す
- 牛乳を手に取る
- レジでお金を払う
どうでしょうか?
このように分解すれば、どれも迷うことなく簡単にできる行動ばかりですよね。
仕事もこれと全く同じです。
たとえば「新しい商品の提案資料を作る」という難しいお題も、細かく分解すれば「パソコンを開く」「必要な情報をググる」「メモ帳に箇条書きにする」といった簡単なステップの組み合わせにすぎないのです。
行動のルール② いきなり頂上を目指さず「階段」を作ろう

タスクを細かく分解できたら、次はそれを上るための「階段」を作っていきましょう。
仕事が上手くいかずに焦ってしまう人は、いきなり高い崖の頂上(完成形)を見上げて「どうしよう、上れない!」と冷や汗をかきながら、いきなりパソコンを動かそうとしてしまいがちです。
そうではなく、まずは頭の中や紙の上で一段ずつ確実に上れる「小さな階段」を設計してみましょう。
資料作成をするときの「4段の階段」の例
- 【1段目】:情報を集める(まずはネットや本で調べる)
- 【2段目】:メモにまとめる(調べたことを箇条書きにする)
- 【3段目】:どんな図や構成にするか考える(全体の流れのイメージを決める)
- 【4段目】:パソコンを開いて入力する(ここで初めて作業を始める)
いきなり4段目の「パソコンへの入力」から始めようとするから何を書けばいいか分からなくなってデリートキーを連打することになります。
1段目の「調べるだけ」なら今すぐ誰でも始められますよね。
まずは目の前の小さな一段に集中して、着実にステップを上っていきましょう。
チームワークのルール:誰かに「バトン」を渡す仕事を最初に見つける

仕事を分解したとき、もしそのステップの中に「他の人に確認してもらうこと」や「スケジュールを調整してもらうこと」が含まれていたら、大チャンスです。
自分一人だけで完結しない、相手が関わる仕事を見つけたら一番最初にその「バトン」を相手に渡してしまいましょう。
たとえば、日程調整の連絡や、上司への簡単な方向性の確認などは、朝一番に済ませておきます。
先にバトンを相手に渡しておけば、相手が考えてくれている間に、自分は自分の作業をどんどん進めることができます。
「自分の手元で仕事をストップさせない」というこの意識を持つだけで、締め切り間際に慌ててパニックになることが劇的に減っていきます。
話し合いのルール 会議は「何が決まったら終わりか」を最初に決める

事業所でのミーティングや職場での会議についても、今日から使える簡単なルールがあります 。
なんとなく集まって、だらだらと話し合って結局「何が決まったんだっけ?」と時間がもったいなく感じてしまう会議は多いものです。
それを防ぐために、会議のファシリテーター(進行役)になったときや参加するときは、会議の冒頭でしっかりと【ゴール】を言葉にして共有しましょう。
「今日は3つのアイデアの中から、次のイベントで使う1つを選んだら終わりです」
このように「何が決まったらこの会議は終了か」を全員で一致させておけば途中で関係のない話に脱線しそうになっても、すぐに正しい論点に戻ってくることができます。
質問の順番:心理的安全性を作るステップ
会議の中でメンバーに意見を求めるとき、いきなり「これについてどう思う?」と自由に意見を求める質問(オープンクエスチョン)を投げるのは実は少しハードルが高い手法です。
まだ発言に慣れていない人は、緊張して発言できなくなってしまうかもしれません。
みんなが安心して話をしやすくなる、質問の正しい手順はこちらです。
- まずは「はい / いいえ」で答えられる簡単な質問から始める(クローズドクエスチョン)
- 「発言して受け入れられた」という安心感を何回か体験してもらう
- そのあとに「どう思う?」と自由に意見を聞いてみる
「この中で、実際に使ったことがある人はいますか?」といった手を挙げたり「はい」と答えるだけで良い質問から始めることで、会議室の中の「心理的安全性」がじわじわと高まっていきます。
みんなが発言しやすい空気を作ることも、立派な仕事のスキルです。
まとめ 今日からできる「当たり前」を積み重ねよう

ここまで、たくさんのコツをお伝えしてきましたが最後にぎゅっと振り返ってみましょう。
- 【行動のルール】 どんな難しい仕事も「牛乳を買うように」細かくToDoに分解し、小さな階段を作って上る。
自分だけで終わらない仕事は先にバトンを渡す。 - 【言葉のルール】 「ふわっとした言葉」をなくして数字や具体例に変え「事実」と「気持ち」の箱をきれいに分けて報告する。
わからない言葉はスルーしない。 - 【態度のルール】 悪口や陰口の輪からはサッと離れ、最強の武器である「笑顔」と「元気」で周りを味方にする。
これらはすべて、生まれ持った特別な才能や魔法は一切必要ありません。
誰でも今日から、ほんの少し意識して練習すれば積み重ねていける「当たり前」のルールばかりです。
一歩ずつ階段を一段ずつ上るように、一緒に日々の生活や作業の中で試していきませんか?
ワークショップ:あなたの「階段」を作ってみよう!

頭の中で考えるだけでなく実際に手を動かして「紙に書き出してみる」ことこそが、モヤモヤを解消して仕事を進める一番のポイントです。

事業所のプログラムや、お家のリラックスタイムを使って、ぜひ以下のテーマで自分だけの「細かいステップ(階段)」を作る練習をしてみてください。
お題(どれか一つ選んでみましょう)
- 受診メモを作るまでの階段
- 朝起きてから、事業所に出発するまでの階段
- 自分の部屋を、きれいに片付けるまでの階段
ルール
「最近のこと振り返る」「きれいにする」といった「ふわっとした言葉」は使わずに、「ここ一ヶ月間の日記を読み返す」「使ったペンをペン立てに立てる」など、他の人が見てもそのまま真似できるくらい、具体的な言葉で階段を書いてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
あなたの毎日のステップを、私たちはいつも応援しています!
